【昭和35年/1960年製のお雛様をリペアした】②お雛様の扇と冠
まず、びっくりしたのがお雛様の扇
こんな真っ白な(汚れているけど)ただの紙だったとは…!
それでも、子どもの頃は
この扇を開いてお雛様に持たせるだけでもウキウキしていた記憶があります。
しかし、もうそんなピュアな子どもではないので、このままの形で白い紙で作り直すのもつまらない。
せっかくだから檜扇風にアップグレードすることにしました。
まずは、古い扇子をばらして扇の土台を作る
扇子の骨は薄いので、そのままキリで穴を開けると割れてしまうため、紙で裏打ちしました。
そこに「檜扇」風にアクリルガッシュで絵を描きます。
参考にしたのは「有識装束大全」平凡社
両側の紐も付けてそれらしく完成
その次はお雛様の冠です
最近のお雛様は「平額」とよばれる三本板が立ってる金属板を額の上につけるのがほとんどですが、昔のお雛様は、この冠系も多かったんですよね。
辻村寿三郎さんが花うさぎでお雛様を作るとき、この冠を利用したものも多かったです。
できれば再利用したかったんですが、もうすでに飾りの部分が欠損していて、本体も形を整えようとするだけで折れてしまいそうな感じ…
あきらめて紙で平額を作りました。金属部分は百均の9ピンを曲げて切って接着。
現代風のお雛様になったかな?