【昭和35年/1960年製のお雛様をリペアした】③男子の冠と太刀
簪と呼ばれる横棒以外は紙製でした。
後に伸ばしているのは「えい」。ここも傷んでいたのでとりはずし、新たに付け直します。
写真のお内裏様のように立ててあるのは「立(りゅう)えい」というそうですが
垂直に立てるようになったのは明治天皇以降だとか
… なので 今回のお内裏様のは後ろにたなびく形に。
随身のえいもオリジナルは立っていたようですが、武官仕様の「巻えい」にしました。
紙ではなく、レースをレジンで板状に固めたものを切り出してマジックでそれらしく模様を入れました。
次に太刀
オリジナルはびっくりするくらい適当な造りでした
現代の廉価版お雛様でしたら樹脂製だけど形も大きさも揃ったものになってたでしょうけど、一応、木製天然素材だけれど(たぶん当時はそちらの方が安かった)反りもバラバラだし鞘の端は斜めにカットされてるだけ。
柄と刀身の割合もまちまちじゃないの~ じゃあ自分で直すわ! 見た目も太刀らしくするわー!
とカットしたら、ますます大きさがバラバラになりました ↓
まあ、別々に差すからヨシ!
飾りは百均のネイルアート用のラインストーンとシール
冠の形も刀装も、先日紹介した有識装束大全を参考に。
写真が多く説明も細かいので、とっても便利!