【昭和35年/1960年製のお雛様をリペアした】 ~プロローグ~
ことの発端は今年のGW終盤に関東、茨城に吹き荒れた強風でした。
母屋の屋根は東日本大震災の時に盛大に瓦が壊れ、20年保証のガルバリウム鋼板に葺き替えてあったので、台風がこようが大風吹こうが全く心配してなかったんですが…
増築部分のことをすっかり忘れてました…
トタンが丸2枚キレイに飛ばされて屋根の野地板がむき出しになって、翌日の大雨で滝のような雨漏りに…
待った無しの屋根修理。トイレのリフォームもお願いした以前勤めていた会社に見積と並行して工事の依頼を。
その際「小屋裏も確認したい」ということで、増築部分を建てた45年前以来初めて小屋裏収納(外階段からドアを開けて入るタイプ)に入りました。
そこは、もう亡くなった両親の管轄部分。捨てられない昭和一桁世代らしく、買い替えて使わなくなったほうの電気ポッド数台や古い食器の山に呆れながら
「確かそこに仕舞ってあるはず」とずーーーっと気になっていた雛人形を探し、みつけました!
そんなに気になってたなら、もっと早く確認できたのでは?と言われそうですが
実は増築部分の工事をした親戚の大工さんに「外階段、一度も塗り替えしてないから強度が不安」と両親が生前いわれていたのを小耳にはさんでいたので、「もし一人の時に不用意に登って降りられなくなったら…」と警戒して近づきませんでした。
今回、現場監督(知人)に人身御供になってもら…いえ、強度を確認してもらって、大丈夫!と念を押してもらえたので安心して探索できたわけです。
45年ぶり…いや、飾らなくなってからは50年ぶりの雛人形との再会です。
この雛人形、実はわたしのお雛様ではありません。昭和34年4月生まれの姉が翌年の初節句に買ってもらった姉のお雛様。
子どもの頃の姉曰く「これはわたしのお雛様!おまえのは、おまえが生まれた時に買い足した一番下の段の牛車のやつだけ!」 ↓
(お姉ちゃんのイジワルあるある?やはり姉がいる友人も同じようなことを言われて悲しかったといってました。)
でも、わたしは「まあ、姉のお雛様を見るなといわれてるわけじゃないし、牛、可愛いし、御所車かっこいいし別にいいや」って感じでした。
ちなみにこの時、「お雛様はお姉ちゃんのものでいいから、わたしには五月人形買ってくれ(←近所の男の子の家で見せてもらった鎧兜がかっこよかった)」と両親にお願いしたけど当然却下されました。